ダイヤモンドは、のこぎりも折れ曲がるほどに固い素材と言われています。ただし、ある1点を見つければ、あっという間に砕けてしまうという性質をもっている石です。その”ある1点”というのは熟練の職人の技でないと見極めるのはもちろん難しく、その原石が大きくなればなるほど、その大きさを残したままカットをしなければならないので難易度は更に上がっていきます。
そしてその原石が
❀世界一の大きさであること
❀一度割れてしまうと元には戻せないということ
❀世界各国からの注目が集まっていたこと
これだけでも計り知れないプレッシャーにより、誰も想像できない大きな精神的ストレスがかけられていたそうです。
そのものには10倍もの保険金がかけられており、極度の緊張感が漂うその部屋の横にはジョセフが卒倒したときに備え、医師や看護師たちがつめかけていたそうです。3人の研磨職人が1日14時間神経をすり減らして働き続け、すべての研磨を終えたときには8ヶ月もの月日が経っていました。
そして見事に9個の大きなダイヤモンドと96個の小さなダイヤモンドに分けられました。その中でも最も大きなカリナンⅠ(530.20ct)はイギリス王室の王笏にセッティングされ、現在はロンドン塔で展示されており、一般公開もされております。そしてカリナンⅡ(317.40ct)は大英帝国王冠にセッティングされております。
すでにカット職人としては名声を得ていたアッシャー家でしたが、これがきっかけで王国御用達ブランドになりました。そしてその後もダイヤモンド業界のリーダー的役割を一族として担ってきたアッシャー社は1,980年にオランダ王室のユリアナ女王から”Royal”の称号を授けられ、今のロイヤルアッシャーというブランド名に変更されております。その後も新たなカットを発表するなど今でも発展し続けているロイヤルアッシャー。
今回はその中でも人気なエンゲージリングをご紹介いたします。