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【タグ・ホイヤー】永遠の名作「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」は、なぜこんなにカッコいいのか?

 

1860年創業のスイス高級時計ブランド【タグ・ホイヤー】は、今年165周年を迎える長い歴史を持つブランドです。

 

タグ・ホイヤーのコレクションの種類は多数ございますが、その中でも私が大好きなモデル

「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」

を今回はご紹介させて下さい。

 

ヴィンテージ感漂うクラシックモデルで、流行などに左右されない時計史に残る名作と私は思っております。

エッジの効いた正方形の自動巻クロノグラフは、他の時計とは一線を画す全く被らないデザイン。

時計に詳しい人なら、一目で【タグ・ホイヤー】だと分かる唯一無二の時計じゃないでしょうか。

さらに、カジュアルはもちろんの事、スーツなどのフォーマルスタイルにもバッチリ似合います。

タグ・ホイヤーが好きでかつ時計好きなら、認めざるを得ない魅了満載の腕時計ですよね!!

 

「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」は、なぜこんなにカッコいいのか?

を、

前回のパネライのブログ同様に、かなり独断と偏見と私情でご紹介したいと思います。


 

 

参考画像:タグ・ホイヤー公式HP〈ヴィンテージ ホイヤー モナコ〉引用

 

1969年3月3日、角形時計として世界初の防水機能付き自動巻クロノグラフとして誕生した「モナコ」

「モナコ」の名前の由来は、モータスポーツ最高峰の1つであるF1世界選手権の中で最古のレースである「モナコ グランプリ」に敬意を表し名付けられたそうです。


※世界初の自動巻クロノグラフは1969年1月10日に発表された【ゼニス】「エル・プリメロ」とされています。
「モナコ」は自動巻クロノグラフとしては、日付的に世界で2番目にあたるみたいです。
ちなみに、、世界3番目は【セイコー】みたいです。

 

参考画像:タグ・ホイヤー公式HP〈ヴィンテージ ホイヤー モナコ〉引用

 

私の年代ではございませんが、

映画「栄光のル・マン」にて、"キングオブクール"と呼ばれたアメリカの俳優であり主演の「スティーブ・マックイーン」が着用し、現在でもタグ・ホイヤーのアイコニックなヴィジュアルの1つとなっております。

私としては、右手に装着されている「モナコ」に目が惹かれます!!

 

色々なブランドが「自動巻クロノグラフ」モデルを製造しておりますが、そもそも自動巻のクロノグラフが開発されるまでは長い道のりがあったそうです。

 

機械式クロノグラフが初めて誕生したのは1800年代前半だそうですが、腕時計としての最初のクロノグラフは1900年代前半で手巻きだったそうです。

 

長らく「自動巻クロノグラフの設計製造は無理」されていた歴史があるそうですが、そこから1969年に初めて「自動巻クロノグラフ」が誕生しました。
※余談ですが、1969年といえばアポロ11号の月面着陸も有名なお話ですし、その宇宙飛行士が装着していたのが「スピードマスター プロフェッショナル」というのも有名なお話。1969年は時計史にとって重要な年なんです。

 

1969年と言われると、ここ最近の出来事なんだって感じがしませんか?

 

それくらい当時は「自動巻クロノグラフ」を開発するのは、非常に難しかったのだと感じ取れます。

 

 

 

「キャリバー11」と名付けられた腕時計用自動巻クロノグラフキャリバーは、

現在の社名でいうと【タグ・ホイヤー】【ブライトリング】【ハミルトン】【デュボア・デプラ】の4社が共同で開発されたそうです。
※共同開発のお話は、資料によって少し内容が違うものもあるそうです。
※ちなみに現在の「キャリバー11」は、【セリタ】製のムーブメントに【デュボア・デプラ】のクロノグラフモジュールが積み重ねられた構造だそうです。

 

続きまして、私が超カッコいい!!と思うポイントをご紹介していきたいと思います。

 

 

1.発売当初のモデルと復刻モデルを比較

 

参考画像:タグ・ホイヤー公式HP〈ヴィンテージ ホイヤー モナコ〉引用

 

左が発売当初の「モナコ」

右が現在発売されている「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」です。

 

ケースや文字盤デザインなど、ほぼ当時のデザインを復刻しているが分かります。

1.文字盤の色合い

2.バーインデックスが並行

3.12時側のロゴが1969年当時の社名である「HEUER」ロゴ

4.左側にあるリューズ

5.赤をあしらったクロノグラフ針やインデックス

などなど、、

【タグ・ホイヤー】の長い歴史を感じ取れる代表的なモデルとなっております。

 

気になるのは

右側では無く、なぜ左側にリューズが配置されているか?

 

理由としては、

当時「キャリバー11」のムーブメントが開発された際、リューズが配置されるのに最適な場所がケースの左側にあるのが判明したそうです。

また、ホイヤー家4代目のジャック・ホイヤー氏曰く、

「当初、左側にリューズがあるのは確かに奇妙に見えると誰もが思いましたが、その後、それをこの時計ならではの独特な特徴として活かすことに決めたのです。リューズを左側に置くことによって、事実上、『このクロノグラフは自動巻なので、毎日リューズを巻く必要はありません』と宣言したようなものでした」

との事。

当時の技術力の限界だったのかもしれませんが、それを逆手にとってこのモデルならではの特徴としてしまうところなんかがまた粋なところ。

 

 

2.復刻モデルと自社製ムーブメントモデル

 

 

 

左が「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」(品番:CAW211P.FC6356)


右が自社製ムーブメント「ホイヤー02」を搭載した「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」(品番:CBL2111.FC6453)です。

デザインの違いが一目瞭然でお分かりになると思います。

自社製ムーブメント「ホイヤー02」を搭載した「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」も、現代的でスタイリッシュな印象がカッコいい時計です。

復刻版が良いか現代版が良いかは、好みよって非常に悩ましいところ、、、

 

 

3.風防ガラス

 

 

 

また、ヴィンテージ時計のガラスといえば「ドーム型風防」

もちろん現在発売中の「モナコ」にも「ドーム型風防」が採用され、クラシカルな雰囲気を醸し出してる所なんかも超たまりません!!

 

 

4.HEUERロゴ

 

 

 

ところで、12時側のロゴがなぜ「TAG HEUER」ロゴでは無く「HEUER」ロゴなのか?

ですが、

創業から1985年まではホイヤー社だったそうです。

 

1969年12月の発表された世界初のクォーツ腕時計である【セイコー】「アストロン」から始まった「クォーツショック」は、1970年代から1980年年代初頭にかけてスイスの伝統的な機械式時計は大幅に衰退の一途を辿ったそうです。

 

ホイヤー社「クォーツショック」の煽りを受け、TAGグループからの援助を受ける事となり、現在の【TAG HEUER】と社名を変更した歴史があるそうです。

 

スイス時計産業にとっては、かなり厳しい10年間だったのが分かります。
「モナコ」開発された1969年から1975年頃には製造終了となっているそうで、わずか約6年間の製造だったそうです。

 

そんな厳しい10年間を超えて現代に復刻されたモデルにも、きちんと当時の「HEUER」ロゴを採用しているところなんかは、流石【TAG HEUER】という感じですね!!

 

「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」が復刻が発表され、デザインを確認した瞬間「これは、いよいよ買う時が来た・・」と完全に心を鷲掴みされました!!

 

 

5.バックル

 

 

 

ちなみに、現在発売されている「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」(左画像)のバックルにも「HEUER」ロゴが採用されています。
※右の画像は「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」(品番:CBL2111.FC6453)のバックル画像はタグ・ホイヤーのロゴマークを表しています。

 

もちろん初代モナコはバックルタイプでは無く尾錠タイプだったと思われますが、「HEUER」ロゴを採用するところが【タグ・ホイヤー】の抜かりのないとこ!!

 

 

6.私物

 

 

 

で、上記のモナコは私の私物です。

自画自賛にはなりますが、とにかくカッコ良くて超お気に入りです!!

私のコレクションの中でも使用頻度も半端なくダントツです!!

 

 

あと私物のパネライと同じく、これもジャン・ルソー製のストラップを装着しております。

 

私にとって「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」は完璧なデザインに近いので、できるだけそのままのストラップデザインで夏でも使用したいと考え、表のデザインはできるだけオリジナルに近いデザインにして、裏には汗を防止するためラバーを貼っていただきました。

 

ラバーの色は、文字盤のインデックスの赤にちなみ「レッドのラバー」仕様に作成していただきました。

 

おかげ様で、夏も気にせず使っていられます。

 

 

7.まとめ

 

 

タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11
品番:CAW211P.FC6356
価格:¥1,127,500(税込)※2025年2月9日時点の価格

商品詳細を見る

 

 

「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」は、一目でそれと分かるアイコニックなデザインだけではなく、クロノグラフの歴史を語る上でも必ず外せないモデルです。

と、

なんだかんだ長々と書きましたが、、、

兎にも角にもタグ・ホイヤー モナコ キャリバー11」は、オシャレで超カッコいい!!

ハマる人にはとことんハマること間違いなし!!

限定でも無く、プレミアがつく事も今のところ無いと思いますが、、そんな事はどうでも良くなるほどの歴史に裏付けされた圧倒的な魅力!!

玄人好みでもありますが、分かる人には分かるという腕時計です!!

好きなことだけ書いているので独断と偏見が過ぎた部分もあるかと思いますが、そこはまた大目に見て下さいということでお願いしたいと思います。
※そもそも私の腕時計コレクションの自慢をしたいだけという感じもしますが、、

 

ぜひブログを読んで気になったお客様は、どんどんお問い合わせ下さい!!


 

この記事の監修者

平井 伸治 役職: EYE EYE ISUZU 本店 マネージャー

まだ当店にて働いて無かった頃、アイアイイスズで初めてオメガの「スピードマスタープロフェッショナル」を購入し早20数年が経ちました。入社してからもますます腕時計が好きになり、何本か購入してしまっています。販売員目線も大事ですが、お客様だったあのワクワクするような気持ちや目線を忘れずに、お客様のご購入の手助けをさせていただければ幸いと心がけています。

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