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【OMEGA】オメガ新作 スピードマスター パイロット 発表! ref.332.10.41.51.01.002

オメガは2024年に新たなスピードマスター パイロットを発表しました。

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スピードマスター パイロット 40.85MM
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・ルーツは初代スピードマスター(※後述)
・自動巻きcal.9900搭載
・定価は¥1,463,000(税込)
・防水は100M

価格:¥1,463,000(税込)

商品詳細を見る

 

突然の発表に驚きましたし、年末にこんなに新モデルが登場するのは今まで無かったので記事が追いつきません。
公式プレスリリースもまだ来てないし。でも書く。

ポップでありながら視認性を重視したデザイン。
今の時計には無い鮮やかなカラーリングはとにかく目を惹きます。

ベースはブラックダイアルのベースに、オレンジ、ブルー、イエロー、レッド、と本当にカラフルですね。

なのに視認性が高いという素晴らしい組み合わせ。
こういうの良いですよね、一度見たら忘れられない。

大きく荒らしたマットな文字盤は針とインデックスが目立ちます。
マットグレイン仕上げって書いてあったけど、どのくらいのシボ感なのか気になりますね。

しかも印字が綺麗。

針とインデックスは夜光塗料であるスーパールミノヴァの削り出し!

ブロック状になってて迫力があり、12時位置のドットまで作成しているなんて凄い。
分厚いところも好感が持てます!

“Speed master”ロゴの下に書いてある“FLIGHT QUALIFIED”というのが気になるんですがこれは一体。

左のサブダイアルはブルーとブラックのツートン仕上げ。
目標照準をイメージしています。
日本語の公式には目標照準と書いてありますが、デザインを見ると姿勢指示器のことかも知れません。

上の画像で黄色い針は時計の秒針で、先端が赤い飛行機みたいな針はクロノグラフの秒針です。

右のサブダイヤルは航空機の燃料消費率のインジケーターをイメージ。

オレンジの針はクロノグラフの分針で、グレーの針はクロノグラフの時針になります。

クロノグラフの分針と時針を同軸にしているムーブメントは少なく、他メーカーではあまり見かけません。

ケースはラグに捻りのないスピードマスターのオリジナルや321、FOISとよく似たデザインなんですが、それよりもっとエッジが立っています。

しかも初のオール艶消し。
パイロットウォッチらしく、強い日差しの下でも反射しないように艶消しになっているのですが、この方が小さく感じられるのでちょうど良いですね。

さて気になるケースサイズはケース径40.85mm、ケース厚14.70mm。

この厚みはシーマスターダイバー300M(13.6mm)よりも厚くて、同じ自動巻き2カウンターのスピードマスター(14.9mm)よりも薄くなっています。

ケースバックはソリッド。…ソリッドかぁ。

シースルーバックにすると厚さが増えるのであえてのソリッドバックですねー。

ムーブメントはCal.9900。
みんな大好きコラムホイール搭載でマスタークロノメーター取得済み。

自動巻きクロノグラフで、パワーリザーブはツインバレル60時間、4ヘルツ8振動。

高精度、超耐磁のおまけ付き。
オーバーホールは高め。
その分オーバーホールまでの期間は長めになっています。

スピードマスター パイロットを収納するボックスはこれまた特注仕上げ。
これ以上箱の種類を増やさんでくれ!

形は007チタンと同じ感じで、ストラップ交換ツールとグレーのNATOストラップが付属しています。

定価は¥1,463,000(税込)です。

手巻きのスピードマスターよりは少し高くなっていますが、他の2カウンターモデルとほとんど変わりません。

このモデルはデザインが気に入った方には絶対おすすめです。

 

さて、ここからは私の私観になります。

この記事の冒頭に
ルーツは初代スピードマスター(※後述)
と書いたのは、このオメガ公式の説明にちょっと引っかかるところがあって。

今回のスピードマスター パイロットについて、オメガの公式ページを見ると「1957年に発表されたオリジナルのスピードマスターに範を取った」と書いてあります。

これは本当でしょうか?

スピードマスターが1957年に発表したオリジナルはスピードマスタートリロジーで2019年に復刻しているので比べることができます。

ケースデザインは似てるけどダイヤルデザインはちょっと違うなぁ、と…。

どちらかというとフライトマスターなんですよね。
オメガ好きな方なら、フライトマスターだよね、って思ったはず。いや多分。

待てよ、スピマスマークIIIとかもあったし。

いやいや待てよ、90年代に出たマーク40とか。

ゼニスにはレインボーフライバックがあったりしてね。

まぁ、とにかくオメガには昔フライトマスターというモデルがあって、思いつくリファレンスがこれしかないので勝手にアップしておきます。

ST145.013とST145.036。



フライトマスターを簡単に説明しますと、1969年に登場して1977年までの短い期間しか生産されていません。

初めて世に出たのはスピマス ファーストモデルから12年後の1969年。
ちょうど人類初の月面着陸に成功した年ですね。

フライトマスター誕生にはちゃんとした背景があって、1960年代後半は航空旅行が一般化し、多くの人々が国際線に搭乗する時代だったようです。

このトレンドに応じて、航空関係者やパイロット向けに特化した腕時計への需要が高まり、オメガは時代のニーズに応えるべく、1969年にフライトマスターを発表しました。

特に航空機パイロットにとって重要な複数タイムゾーン表示機能(GMT)を備えていて、そのユニークな外観はオメガの他のシリーズとは一線を画していました。

フライトマスターは1969年から1977年までの短い期間に製造されたにもかかわらず、時計史において確固たる地位を築いていますし、時計愛好家からも支持されています。

なのでこのスピードマスター パイロットはフライトマスターの文字盤からインスピレーションを得たんだろうなぁ、と思っているわけです。
即ちスピマス ファーストからデザイン部分を引っ張ってくるというのはちょっと強引かな、と。

ただ、スピードマスターの歴史って"航空"を含めた航空宇宙業界と深い結びつきがあって、その部分を引用するなら説明は間違っていないと思います。
NASAのパイロットって空軍所属ですよね、確か。


さて、ここまで書いて、HODINKEEにアップされてる記事を読んだら冒頭でフライトマスターを否定されてました。もう笑っちゃう。

『スピードマスター “パイロット” とはどのような時計なのか?
まず第一に、これは“フライトマスター”ではない。』
とか正面切って否定されてて草。

詳細が詰め込まれているのでぜひHODINKEEの記事も読んでください。

それにしてもこういった新しいモデルが出続けることは嬉しいですね。

今のところ入荷日が未定なので、判明しましたらここに記載いたします。
また店頭でスピードマスター パイロットをご覧ください。

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スピードマスター パイロット 40.85MM
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・ルーツは初代スピードマスター(※後述)
・自動巻きcal.9900搭載
・定価は¥1,463,000(税込)
・防水は100M

価格:¥1,463,000(税込)

商品詳細を見る

 




OMEGA / オメガ

オメガは1848年にルイ・ブランによって設立。 時計界のアイコンとも言えるタイムピースと共に、人類の歴史的な瞬間に立ち会ってきました。月面着隊を遂げた世界で最も有名なクロノグラフのひとつである「スピードマスター」。そしてマリアナ海溝最深部へ到達した「シーマスター」。 また、オリンピックの公式計時としても最多を誇ります。大胆かつエレガントなデザインを誇る「コンステレーション」、クラシックでスタイリッシュな「デ・ヴィル」など、時計界において、その精度、クラフツマンシップ、革新性で世界中の時計愛好家やコレクターに愛され続けています。

この記事の監修者

ミサキ

見た目で選んだり仕上げに感動したり、はたまた予算で決めることもあれば目的で選ぶことも。
わずか50mm四方の中に、技術と意匠と芸術その他諸々が同居する腕時計の魅力。まさに沼。
EYE EYE ISUZU で腕時計の世界が広がります。

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