WATCH

ドレスウォッチの雄 Breguet【ブレゲ】の真髄

世界5大時計ブランドとして名高いBreguet【ブレゲ】。

時計の歴史を200年早めたと賞賛されていますが、パテック・フィリップを筆頭にオーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン、A.ランゲ&ゾーネと並べると、派手なPRや打ち出し方をしないため名前は知っているけどよく分からないといった方も多いと思います。

知っているようであまり知らないブレゲの真髄を皆様に聞いて頂ければと思います。

 

 


ブレゲの凄さその①【時計ブランドとしての先駆け】


 まずは下の資料をご覧ください。


 

何か見えてきませんか?


ヴァシュロンとブレゲ以外は1800年代から創業をしております。つまりこのふたつのブランドはいち早く時計作りを始めた会社であることが見て取れます。ここまでは色々なところで解説されているものですね。


それよりも注目いただきたいのがそのブランドの「成り立ち」です。
どのブランドにも共通して言えるのが、基本的には時計を作る時計師とブランドとしての経営を行う2名によって会社が創業されているということ。ヴァシュロンも現在のようなブランドとして世に出回るようになったのはフランソワ・コンスタンタンが経営に参加してからです。


つまりブレゲは、まだ時計がビジネスになる前の王族、貴族に向けた時計を作っていた1700年代から、製作と経営の全てを一人で行い卓越した技術と広い人脈をもって「ブランド」としての礎を築きあげた先駆けのような存在なのです。


画像参照:https://www.breguet.com/jp/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AF/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%EF%BC%9A%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B2%E3%80%81%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%AB%E5%8D%BF%E3%81%AB%E6%95%AC%E6%84%8F%E3%82%92%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%8C%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%82%92%E4%B8%BB%E5%82%AC

 

ブレゲの逸話の一つとして前受金制度の導入があります。
手付として代金をもらいその手付けを元に材料を購入して時計製作を行うという注文販売の形式ですが今ではどの業界にでも当たり前にある販売方法ですね。この手法はスースクリプション(英語ではサブスクリプション)と言われブレゲのビジネスセンスを象徴する逸話として現在でも語り継がれております。

 

 

次回はブレゲの卓越した技術力について解説します。

 

 

 

BREGUET / ブレゲ

1775年に創業したスイスの時計ブランド、ブレゲは、高級複雑機構時計の優れた製造技術で知られています。そのデザインには「コインエッジ」や「ブレゲ針」やブランド独自の「ブレゲ数字」が含まれます。また、自動巻き機構の発明者としても有名で、現在でも多くの自動巻き時計に採用されています。

この記事の監修者

山口 喬之(やまぐち たかゆき) 役職: セールススタッフ

大学時代に機械式時計の芸術性に心を打たれ、時計業界で働くことを決心。スタッフとしてだけでなく一時計ファンとしての対応を心がけている。

NEW COLUMN

RANKING