【IWC】本物志向に応えるビッグ・パイロット・ウォッチ43

#アイダブリュシー

アイアイイスズ本店

2022.7.21(Thu)

IWCのアイコンシリーズ「パイロット・ウオッチ」。中でも1940年台に誕生した軍用観測時計をルーツにもつ主役級モデル「ビッグ・パイロット・ウォッチ」の最新進化形がこの「ビッグ・パイロット・ウォッチ 43」になります。

左ビッグ・パイロット・ウォッチ 43
カーフスキンストラップ
IW329303 ¥1,127,500 (税込)
右ビッグ・パイロット・ウォッチ 43
ステンレススティールブレスレット
IW329304 ¥1,254,000 (税込)

従来のビッグ・パイロット・ウォッチといえば、直径46mm！とまさにその名が示す通り業界トップクラスのビッグサイズが特徴でした。機能的でタフな時計の歴史を忠実に受け継いできた故の仕様ではありましたが、迫力の存在感に惹かれながらもさすがにこのサイズ感は躊躇する方が多かったのも事実です。
そこへ、この「ビッグ・パイロット・ウォッチ 43」の登場です。アイコニックなオリジナルデザインを忠実に文字盤にもケースにも余分なエレメントを追加させる事無く設計され、そのうえでケース径を43mmに小径化した事で、際立つ存在感プラス快適な装着感を実現させました。

ケースサイズが縮小した事でムーブメントも自社製キャリバー82100に変更されました。セラミック製のパーツで強化されたペラトン自動巻き機構が60時間のパワーリザーブを蓄える高性能キャリバーです。防水性も10気圧にアップ等、多くの機能的進化も遂げたまさに最新最強バージョンとなります。

とにかく、この潔いシンプルさ！文字盤にはアラビア数字インデックスと3本の針があるだけです。本物のパイロット・ウォッチとしての機能性を追求して辿り着いた境地、そこに一切の飾りは必要ありません。サンレイ仕上げを施したダイヤルの美しいブルーが唯一の装飾と言えるかもしれません。

「12」時位置に配されたホワイトのトライアングルインデックスは、パイロットがコックピット内でも瞬時に針の位置を把握し、時間を読み取りやすくするための工夫ですが、パイロットシリーズではこの個性的な名残をとどめ続けているのも特徴です。こういったディテールも含め究極の機能美の塊の様なプロダクトです。

丸みを帯びたアラビア数字の書体や大型の円錐型リューズからは、ちょっと無骨なミリタリーテイストも垣間見えますが、そこに知的で洗練された雰囲気が生じるのもIWCのエンジニア気質によるものでしょう。あらゆるディテールから上質感か滲み出ています。

個人的な好みを言うと、今までパイロット・ウォッチに限ってはレザー・ストラップ一択だったのですが・・・今回のメタルブレスレット、これがまた質感、装着感ともに凄く良いのです！仕上げ面においてもオールマットのサテン仕上げの方が好みだったんですが・・・このポリッシュ&サテンのコンビネーションが大人の艶っぽさを表現していて格好いい・・・。さすがはIWC。私なんかの固定観念はあっさり覆してきました・・・。

そして最近のIWCの時計に多く採用され始めた「EasX-CHANGE」システムという道具不要でストラップを簡単に着脱し交換出来る機構はこのモデルにもしっかり備わっております。メタルブレスレットとレザーストラップの2本を所有しておけば、最初の画像の様に大胆なイメージチェンジが簡単に楽しめます。

長くIWCの時計を見てきましたが、個人的にこれはかなりの「名品」クラスと感じております。是非、実物を見て、触れて欲しい！おそらく想像を遙かに超えてくる素晴らしい時計です。