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憧れのトゥールビヨンが30万円で!ZEROOをご紹介!!

ブログをご覧のみなさま。こんにちは、こんばんは。
香川県の時計店でアイアイイスズG-Timeでございます。

突然ですがみなさま、時計の中の機械はどうなっているか、知っていますか?

自動巻きや手巻き時計とかになると、フェイス部分や裏蓋から時計内部が覗けるものも数多くございます。
その構造やデザインには様々な種類がございます。

そして中には、天才時計職人が丹精込めて作り上げた『世界三大複雑時計機構』と言われているものも存在します。

開発された当時に必要不可欠であった機能でもありますが、現代ではその美術的価値、技術的価値が時計好きの中で語り継がれております。

1つ目は長期間カレンダーの調整を行わなくても良い “永久カレンダー” (パーペチュアルカレンダー)
2つ目は一定時間すると時計の中に入っている鐘の音で時間を知らせてくれる “ミニッツリピーター”
3つ目は時計技術の中でも特に難しいとされている トゥールビヨン

今回は3つ目の“トゥールビヨン”が搭載された時計を売り出している ZEROO / ゼロ というブランドをご紹介させていただきます。

それでは、よろしくお願いします!!

 

 

 


① ZEROOとは

zerooロゴ

まずはじめに「ZEROOってどんなブランドなの?」というところからご説明します。

 

ZEROOは2017年12月に日本、東京都にて設立。まだ10年も経っていない新参ブランドなんです!
設立されて約3年が経った2020年10月に初のトゥールビヨンが搭載されたモデルを発表しているので、僅か数年間で勢い良く進歩しています!
当店でもまだ取り扱いを始めてからまだ数ヶ月といったところで、見に来られるお客様が多く見られます!
「ゼロから時計を再構築する」を企業理念に沿った時計作りを行っております。

 

ZEROO

 

人々が時を知ろうとしてきた、およそ6000年前から巨大な日時計から始まり、今では腕につけれるほどに小型化。
最初は懐中時計に腕巻き用の革ベルトでしたが、時間を計るという意味では一つの完成形を迎えていました。

 

それ以降、さらなる精度であったり、華やかなデザインを追求するようになり 、その中には限定や様々なモデル、数え切れないほどのブランドが登場しました。
一部富裕層にしか買えないものが出てきたりすることも人々の腕時計離れの一因になっているかもしれませんね。

 

ZEROOとしては、時計が普及されて間もない誰もが腕時計を付けていた頃のように
現代の時計を再定義し、「どんな人にも手が届く、真に高品質な時計」を世に送ることをモットーとしています。

 

そんなZEROOの時計のデザインなどは"SYUU"というインダストリアル・デザイナーが監修。
長年時計業界に従事しており、国内外問わずいろんな時計をその手に持ち見てきた経験をもとに、製作に携わっているそうです。時計のみならず大手家電メーカーやプリンターなどのデザインもてがけてきたそうですよ!

 

現在腕時計というアイテムは時間を確認する道具で持つものではなく、実用性や便利グッズとしての機能が求められてきました。
スマートフォンやPC、テレビ等で時間はいつでもどこでも確認ができます。

 

ではなぜ、腕時計を付ける人がまだいるのでしょうか?
それには様々な理由が挙げられます。

 

今の腕時計業界では、機能が数えきれないほどある便利なスマートウォッチがシェア率の半数を超えております。

 

「時間を見るだけなのに高いお金払うの勿体ないし...高いお金を払うのであれば機能性があった方がいいでしょ!」

 

たしかに、理論的にいえばその考えは間違いありません。

ただ、時間を見るだけだからこそ、本来の腕時計には持つ人の拘りや値段以上の価値を見出してくれるロマンが詰まったアイテムなんです。
スマートさも際立ちますしね。(個人的な意見でございます)

 

皆さんはどうお考えでしょうか?コメントに残していただけますと幸いでございます。

 

 

 

② トゥールビヨンとは

 

では次にZEROOが話題になった理由の一つ「トゥールビヨン」を紹介します。

トゥールビヨンとは、腕時計における世界三大複雑機構の1つ。
1800年頃にアブラアン・ルイ・ブレゲによって発明され、時計の進歩を200年早めたといわれています。

日本製のトゥールビヨンは2006年に発表され、当時、話題になったそうです。

トゥールビヨンという単語自体は聞いたことがあっても、どんなものなのかは知らない方が多いのではないでしょうか。

 

フランス語で「渦」という意味でその名のとおり渦のように動くのが特徴です。 その動いているパーツは機械式時計の心臓部であるテンプを回転させています。
「ツールビヨン」「タービロン」とも呼ばれているそう。

 

まだ姿勢差の補正が有効だった懐中時計だけしかなかった時。
姿勢差とは重力の影響を受け、時計の置き方によって精度がくるってしまう現象のことです。

昔の時計は一定の姿勢を保っていれば、動きはするものの 、時計の角度、姿勢によって精度が落ちたりしていました。
機械式時計におきまして、一部の構造全体を回転させることにより、姿勢差によるズレを分散させ、克服する脱進機のような機構。

クォーツ時計が発明されるまでは精度を追求するための機構としては有効だったそう。

それまでは船で非常に重宝されていたそうですよ!

 

しかし、部品数が増加したり、軽いパーツで高精度に作らなければ ならなかったりと製作には極めて高度な技術を要求されます。

 

2000年以降には技術の発展でトゥールビヨン自体も低価格にはなってきてはいるものの、生産効率が非常に悪くなる等の理由で、搭載される時計は今でもほとんど高級品。それ以上にクォーツ時計のほうが低価格です。

 

時計好きの方の間では「いつかはトゥールビヨン」と、目標を掲げていらっしゃる方も少なくありません。

 

また、ZEROOは通常のトゥールビヨンではなく、下部のパーツのみで支えている、「フライングトゥールビヨン」を採用しており、トゥールビヨン自体が浮いて見えて、他の機構がよく見える構造になっております。


トゥールビヨン

ここまでご説明してきましたが、皆さん思ったはず。
「なぜ、トゥールビヨンも入って手間がかかっているのに、ZEROOの時計は価格が100万以下なの?」と。

ZEROOの製品は日本で独自のデザイン設計をしております。

ムーブメントの制作に関しては、一部のモデルは日本で行っており、海外のムーブメント会社と提携して商品開発をしております。最終的な検品や検査、品質管理などはすべて東京の工房で行っているそうです。

 

 

 

③ シリーズ紹介

 

次に各シリーズのご紹介です。

・Tシリーズ
・DTシリーズ
・MODERNシリーズ
・CLASSICシリーズ

 

 

 

Tシリーズ

 

ZEROO T

ZEROO T

 

大抵は裏蓋が透けて見える裏スケルトンが多いですが、こちらのシリーズは側面もクリアに見えるので、ムーブメント(中の機械部分)の動きを楽しんでいただけるZEROOを代表するシリーズとなっております。

 

 

T1 THE ARCHER TOURBILLON

T1 THE ARCHER TOURBILLON

 

こちらのモデルは文字盤の枠組みが星座の射手座に見える内部機構が美しい、アイコンとも呼べる、フルスケルトンのトゥールビヨンウォッチ。

 

 

T2 THE ARCHER TOURBILLON

T2 THE ARCHER TOURBILLON

 

先程のT1シリーズをスクエア型にしたシリーズ。

 

 

T3 THE LEO TOURBILLON

T3 THE LEO TOURBILLON

 

こちらは若獅子の力強さをデザインで表現したメタルブレスレット仕様のモデル。
ZEROOの新鋭ウォッチはこちらで間違いないでしょう!

 

 

T4 THE ARCHER TOURBILLON

T4 THE ARCHER TOURBILLON

 

ARCHERシリーズのトノー型ケースのT4モデル。
後に登場するMODERNシリーズのデザインと透明感が合わさった新モデルになっております。

 

 

T5 THE ARCHER TOURBILLON

T5 THE ARCHER TOURBILLON

 

クリスタル素材のケースにムーブメントを格納したARCHERシリーズ。
トゥールビヨンの華麗な動作を遮るものがないエレガントなモデルとなっております。

 

 

T6 THE QUASER CENTER TOURBILLON T6 THE QUASER CENTER TOURBILLON

 

こちらのシリーズは文字盤の中央にトゥールビヨンを配置した斬新なモデル。

 

 

T8 THE ORION TOURBILLON(各色1000本限定) T8 THE ORION TOURBILLON

 

新開発となる、オクタゴナルシェイプのフルスケルトントゥールビヨン。
※オクタゴナル=エメラルドカット
本質的な美しさを追求し誕生した本格派の腕時計。その美しさから名は冬のオリオン座から命名されました。

 

 

ZEROO DTシリーズ

 

世界三大複雑機構といわれるトゥールビヨンをさらに複雑にした
最高峰の超絶複雑機構、『ダブルトゥールビヨン』を搭載したシリーズ。
トゥールビヨンを2つ配置することにより、誤差をさらに少なくする効果があるそう。

 

 

DT1 THE GEMINI DOUBLE TOURBILLON DT1 THE GEMINI DOUBLE TOURBILLON

 

双子座(THE GEMINI)のようにトゥールビヨンが完全に調和しながら時を刻むモデル。
トゥールビヨンが2つもつくということは...組み立ての難しさは想像を絶するものだと思います。

 

 

ZEROO MODERNシリーズ

 

ZEROO MODERNシリーズ

 

美しいトノー型ケースにムーブメントを納めた、機械式時計の動きをとことん味わえるスケルトンウォッチシリーズ

 

 

M2 THE SUBARU SKELTON MECHANICAL AUTOMATIC《NEW》 M2 THE SUBARU SKELTON MECHANICAL AUTOMATIC

 

THE SUBARUはプレアデス星団という集団の和名が昴というところから由来ととなっている。
mechanicalシリーズ初のmade in japan。

 

 

M1 THE AURIGA SKELTON MECHANICAL M1 THE AURIGA SKELTON MECHANICAL

 

馭者座(THE AURIGA)のようにパーツが美しく配置。極薄ムーブメントの手巻き式ラグジュアリースポーツウォッチ。

 

 

MID DAMASCUS STEEL THE AURIGA SKELTON MECHANICAL

ダマスカス銅という素材をケースに用いて特殊な波紋を持つメカニカルスケルトン。

 

 

 

④ おすすめモデル3選

 

ここからはおすすめモデルをご紹介していきます。



・T8 ZT008SBB ¥594,000(税込)
ZT008SBB

ZEROO初となるオクタゴナルシェイプのケースが特徴的な新作T8。キャリッジデザインが変わったトゥールビヨンを隅まで味わうことが可能なフルスケルトン仕様となっており、デザインもラグジュアリースポーツ感があります。

ムーブメントはツインバレルとなっており、フルスケルトン仕様でもバランスよく見えるデザイン。

ケースサイドのガラス素材には風防裏蓋と同様にサファイアガラスを使用することで、より圧迫感をまるで感じさせない開放感のあるデザインに!

針とインデックスには夜光表示が可能なLuminovaが採用されているのも嬉しいポイント。

・T4 ZT004BBK ¥330,000(税込)
ZT004BBK

ムーブメントがすべて見えるようになっているフライングトゥールビヨンに
全方向から光を取り込むフルスケルトン仕様のトノー型ケースが魅力。
316Lステンレススチールという腐食の起きにくい素材を使用しております。
ZT004BBK

そしてT4の特徴はカラーバリエーションの多さにもございます!
そのバリエーションは約24種類!!きっとお好きなカラーが見つかると思います!

ZT004BBK

ZT004BBK

・T3 ZT003SSV ¥352,000(税込)
ZT003SSV

ZEROO初のオートマチックスケルトントゥールビヨンモデルのT3。
若獅子をイメージしているのだけあって、とても力強い印象のフェイスが特徴。
個人的にはフェイスだけではなく裏蓋から見えるムーブメントも凄くカッコいいと思っております。

 

 

いかがでしたでしょうか?
トゥールビヨンが気になっている方や遊び用のお時計をお探しの方はぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか?

 

ゼロタイムは2017年12月設立の東京郊外に拠点を持つ腕時計ブランドです。2018年ダイアルに針のないファッションウォッチ ZEROO ARTを開発し、同年8月よりに正式に販売をスタートさせました。その後も意欲的に新たな腕時計開発に取り組み、2020年よりクラウドファンディングを中心に新作を発表しています。

この記事の監修者

中田 周(ナカタ シュウ)

G-Time店の時計販売スタッフ。
お客様それぞれに合う時計選びを心がけています!お気軽にご相談くださいませ!

担当ブランド:TISSOT(ティソ) HAMLTON(ハミルトン) ZEROO(ゼロ)

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